犬の認知症(痴呆)の原因はドッグフード

犬も年老いていくとなりやすい病気が幾つかあって
その中に人と同様に認知症(痴呆症)があります。

犬の認知症の特徴的な行動には

  • 表情がなくなって感情表現がなく無反応になる。
  • 食べても食べても食べ物を欲しがる。
  • しつけが出来ていたはずの排泄の失敗。
  • 目的なく吠える。
  • 昼夜の逆転。
  • ぐるぐる歩きまわる。
  • 歩いては狭いすき間に入り込んで出られなくなる。

などがあります。


以前、柴系の雑種を飼っていましたが、
亡くなる1ヶ月ほどの間はこの認知症の症状が出ていました。

オシッコの失敗もありましたし
留守にして帰ってみると
隅っこに入り込んで出られなくなっていることがありました。
話しかけても以前のような反応もありません。
寝ている時以外は何かに憑かれたように歩き回っていました。

認知症になるのは日本犬やその雑種

読んだ本によると
この犬の認知症(痴呆症)というのは犬が長生きするようになった近年
増えてきたそうです。
もちろん長寿と老化によるものですが、 
ほとんどが日本犬やその雑種に多く発症するのが解ってきているそうです。

そしてその原因の一つがドッグフードだというんですね。

え?! と思いました。


日本犬は当然のことですが、ずっと日本に生きてきた犬種です。
ドッグフードなんてない時代から
日本人の食生活と同様の食材を多く食べて来たわけで
人間の残り物、例えば
残りご飯に出汁をとった後のジャコや味噌汁をかけて・・なんて言うのが普通でした。

そうやって 
代々、魚のタンパク質を活用する身体に出来上がってきていたんですね。


その後、
人の食べるものを犬に与えるのはいけないということで
ドッグフードが普及し、一般的な食事となっていきましたが 
牛などの動物性タンパクが中心の食事になったことで
それが痴呆をまねく原因になったというのです。

実際に痴呆の症状の出ている犬に魚の不飽和脂肪酸の
エイコサペンタエイ酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を与えると
症状に改善がみられたといいます。


日本犬以外の血統が守られている犬には認知症はまず少ないようです。
それは 先祖代々ドッグフードに使われている牛や鶏などの動物性タンパクを摂って生きてきたからなんですね。


そういえば 2年前に亡くなったゴールデン・レトリバーもかなりの長生きでしたが
痴呆の症状は全くありませんでした。




食生活の欧米化が日本人の成人病の原因だといわれて久しいですが
犬の食事も例外ではなかったんですね。

日本犬やそのミックス犬には
出汁を取った後の煮干しなどを食事に加えてあげるとか、
最近では魚を原料にしたフードも売られていますから歳を取ったら
切り替えていくといいですね。


先祖代々食べてきたものが一番身体に適しているという・・

言われてみれば納得のお話でした。


《追記》
純血種でも認知症になる場合もあるようです。
飼い方にもよります。
予防には遊びや訓練(しつけ)などで
コミュニケーションを多く取って人との関わりを多くする、
散歩などで他の犬とよく会うことなど 
年老いても 日々、刺激を与えてあげる環境が必要のようです。





臨床獣医師が書いた老犬との暮らし方―痴呆・病気・ケアの正しい知識

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