最後の抗がん剤治療から4週間後が手術になります。
手術前の週は準備としての検査が続きます。
血液検査、マンモグラフィー・超音波(エコー)、
MRI、骨シンチ。
以前に受けた検査なので勝手も分かっています。
その後、検査結果を踏まえて、
さあ手術はどのような手術にするか?
先生の説明も受けて相談ということになります。
術前の検査結果
まず、検査の結果ですが、
腫瘍はかなり小さくなっていました。
最初1.3~1.4mm程度だったものが3mmくらいになっています。
エコーやMRIの画像を素人の私が見ても、
本体がどれなのか分からないくらいの状態になっていました。
もちろん肺や肝臓、骨への転移もありません。
検査結果だけ見ると、文句なくうれしい結果です。
けれども手術となると、
他に考慮しないといけないことがあります。
以前、抗がん剤治療の前や途中で撮った画像診断で、
主となる腫瘍以外の小さな点々があることが分かっていました。
今回の検査でもこれらの小さな転々が残っていました。
おそらくこれらは乳管の中にあるものということです。
ガンの断定はできてないですが、
乳管内のものは抗がん剤も効きにくいらしいです。
乳がんでは、非浸潤性と浸潤性というのがあります。
乳管の中にあって外に出てきていない状態を非浸潤性。
腫瘍が大きくなって乳管外に出てきたものは浸潤性といって、
血管やリンパを伝い転移していく可能性がでてきます。
乳がん手術の方法を決める
手術は大きく分けると乳房温存法と乳房切除法になります。
温存法は、乳房の形を残して腫瘍部分を取り除く方法です。
切除法はその文字の通り、乳腺を全部摘出してしまう方法です。
(乳房の再建術で後にふくらみは作ることができる)
今、手術方法を決める上で焦点となるのが、
やはりいくつか残っている小さな点々です。
これらを無視して今回小さくなった腫瘍だけを取り除く、
部分切除の方法。
または、今後ここからの再発を防ぐ意味で全摘の方法。
正解って無いんですよね。
現状や手術・リスクなどの先生からの説明はそれとして、
最終、手術の選択は自分が決断するしかないのです。
検査結果でガンが小さくなってたら手術も軽くなるんじゃない?
なんて、
内心ちょっと楽観的な思いもあったのですが。
さて、
どうするか?
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手術を全摘に決めた理由
全摘の場合は乳房がなくなります。
これがリスク。
温存法では、私の場合小さな点々を残すので、
再発のリスクが残ります。
そして術後に放射線治療(毎日25回)がセットになります。
私としては放射線治療を受けたくないので、
これもリスクです。
で、
私は乳腺を全摘する乳房切除術を選択しました。
理由は、
放射線治療は避けたいこと。
再発するリスクはなくしたい。
この2つが大きいです。
再発を心配してしまうのは、
私のガンはグレード3だということ。
増殖などの活動が活発で、大人しいタイプでは無いのです。
乳房がなくなることにはあまり抵抗はありません。
いちばん最初に乳がんの診断を受けたときに、
そんな想像もしていたのでどこかに覚悟もありました。
そりゃあ、残せるなら残したいですが・・。
歳も歳ですし、
こんなことを言うと顰蹙(ひんしゅく)を買いそうですが、
手や足をなくしてしまう方のことを思えば、
ちっとも不便じゃないし大したデメリットはありません。
そして、乳房の再建という方法もあります。
でも私は断りましたけど・・。
また手術が必要だし、何度も痛いのは御免です。
抗がん剤の成果も良さそうだったし、
ちょっと期待してたんだけどな~。(未練がましい^^;)
これもまぁ、仕方ないです。